はじめに
ブログの読者様や、釣り場であった方に時々どうやってそんなに沢山釣っているの?釣り方を教えてほしいと聞かれることがあります。中々現場では自分の釣りに集しまっていることもあり、なかなか丁寧に説明できないことが多いです。今回はそんな声にお応えして、簡単に釣れるニンフフィッシングのシステムや釣り方について解説していきたいと思います。また、続きを読んでいただければわかるかと思いますが、このシステムはテンカラでも応用ができます。少しでもブログを読んでいただいている読者様のお役に立てますように。
システム概要
一番の特徴はフライラインを使用せず、モノフィラメントラインをメインラインとしてハンドリングしているところかと思います。一般的なユーロニンフ・チェコニンフではニンフ用の極細フライラインを使用しておりますが、基本的に私たちは使用していません。確かに専用ラインはハンドリングしやすく釣りはしやすいように思いますが、遠投した際に、流れに持っていかれてドラグがかかり易かったり、ラインを水面から持ち上げた際に自重でラインが手前に寄ってくる(いわゆるおつりがくる)現象が起きやすいデメリットがあると思っています。当然ラインの自重はフライラインよりないので、ラインの重さでキャストするのではなく、フライの重さで竿を曲げてキャストしています。あたりは手に伝わってくるものもありますが、基本的にはラインや目印に出た変化が出るのでそれを当たりとして取っています。
システムのイメージとマーカーに使用している商品はこちら。
基本的な釣り方
私たちはかなり練習しているので最大射程は15mほどキャストします。ただし、始めたうち5mほど先までキャストできれば十分だと思います。慣れないうちからロングキャストをしようとすると、ロッドガイドや手に絡んだりトラブルだらけになってしまうかと思います。(笑)まずは近くにキャストしてあたりの出方や、釣り方を覚えたほうが良いかと思います。それなりに魚影がある渓流域やC&R区間であれば魚の顔は見られるでしょう。管理釣り場のインレットでもいい練習になります。ポイントの形状にもよりますが、上流に向かってななめ45度でキャスト。下流側ななめ45度ぐらいまで流すのが基本です。ラインは張らず緩めずを意識するのが基本です。
当たりの出方
管理釣り場で釣りをしていると、ラインやマーカーに当たりが出ていないにも関わらず、ピックアップするときに魚がついていたり、よくわからないけど釣れた、という経験をすることが多いと思います。このような経験からわかるのは、魚は私たちの想像以上に毛ばりに対してコンタクトをしているということと、思った以上に当たりを察知できていないということです。当然あたりを沢山取れるほど魚は沢山釣れます。また、空振りに終わったとしても反応した毛ばりやタナ等の情報の蓄積速度が圧倒的に増え、1回の釣りで得られる経験値が圧倒的に増えていきます。
当たりはラインが止まったり流れるスピードが変わったり、引きこまれたり、要はラインに現われる「違和感」すべてと考えてください。慣れないうちはとにかくおかしいと思ったら合わせを入れてみてみることをお勧めします。根掛かりでもいいんです。とにかく違和感があれば合わせを入れてください。あたりを取るのはこの釣りで一番重要なキモでありますが、一番経験がものをいう分野です。とにかく沢山魚を釣ってみてください。※私をはじめ本ブログに登場するS木師匠、T橋師匠とは管理釣り場で知り合い、何千匹~何万匹(ちょっと言い過ぎですかね(笑)…でも集計はしていませんが私が管理釣り場で釣った魚は軽く1万匹は超えているはずです)と釣り、当たりを取る経験を積んでいます。ここまでやりましょう!とは言いませんが、数度は魚影の濃い管理釣り場へ出向き、練習してみることをお勧めいたします。
上記のとおり、経験がものをいうところではありますが、下記に基本的な当たりの出方を示してみました。意識して練習してみてください。
①魚が毛ばりを捕食するのが見える
確実に察知できるパターンです。魚が見える範囲にいる場合は積極的に狙ってみてください。キャストする際は見えていなくても、毛ばりが流れているあたりで魚が平を打って見えることがあります。
②ラインが引き込まれる
いろいろなパターンがあるかと思いますが魚が毛ばりが流れるレーンまで追いかけてきて捕食し、もと居た場所に戻ったりする際に出ます。ただし、実は下に示す別のパターンの当たりが出ていた後で、毛ばりの違和感に気付いたため、魚が驚いて逃げたり、針を外そうと頭を振ったりする際にもこのような当たりが出ることがあります。その場合は合わせるタイミングとしては少し遅いです。直前の状況を振り返ってみることで気づいていないあたりのパターンに気付けるかもしれません。
③ラインが止まる
所謂居食いです。魚が定位しているレーンから移動せずに捕食した場合このような当たりが出ます。水温が低かったりスレていたりするとこのようなあたりがほとんどといった場合もあります。
④流れる速度が変わる
水中でどんな現象が起きているかイマイチわからないところですが、ラインが流れるスピードが変わるあたりが出ることがあります。
合わせ方
あまり大きく竿をあおらないのがコツです。手首を軽く返すようなイメージで合わせるとよいかと思います。大合わせはラインブレイクを招きますし追い食いも取り損ねるのでお勧めしません。ピックアップと合わせは別物です。
オススメのロッド
正直狙う魚のサイズや本流でやるか渓流でやるかというところによっておすすめのロッドは変わってきますが、渓流域でアマゴやニジマスを狙うのであれば#2の10ftクラスをお勧めします。本流では#3~4の10.6~11ftクラスがメインになってきますが、まずは狙い場所が絞りやすいですし、渓流で#2クラスでデビューしてみることをお勧めします。予算があるようであればsage のesnやechoのshadowX等有名どころを買えば間違えないですが、まずは手元に低番手の9ft以上のロッドがあればそちらの流用でも構わないと思います。私は最初始めたころはSniper#2 9.8ftやsage one #3 9.0ftをどこの川でも使っていました。いずれも今思えば渓流域で使うには少し硬すぎるのですが、sniperは天竜川C&Rや飛騨宮川では今でも使用することがあります。私の愛用ロッドについては今度別記事で紹介しようかと思います。
オススメのリール
この釣りの特性上以下の条件を満たすことが望ましいです。
①きちんとしたディスクドラグ等のドラグがついていること
小さい魚だとまだラインを手繰って魚を寄せることが出来ますが、この釣りでは基本ドラグファイト前提です。通常のフライフィッシングのようにラインを手繰ってファイトをすることはラインで手を切ったり、摩擦で熱いのでオススメしません(笑)クリック式のドラグを搭載しているリールはドラグが出始めるまでに強いテンションが必要かつラインが出だすと一気に出るのでオススメはできません。
②ラインガードがついていること
細いラインがリールからはみ出してこないようについているのですが、この釣りは細いモノフィラメントを使用しますのでついていることが望ましいです。LOOP社やダニエルソン(おすすめはL3W 2-6 または4-7)、最近ではSAGEからもESNリールが発売されてますね。K bullet社のTLXもラインガード搭載かつ比較的安価ですのでお勧めです。
※LOOP社のQリールは使用したことがありますがあまりお勧めはできません。理由は塗装です。かっこよくマット調のざらついた塗装になっているのですが、塗装にラインがスレてすぐにボロボロになってしまいます。リール径も大きくドラグも性能良く大好きなので本当に塗装が残念すぎます。モノフィララインを使わないようであればオススメです。いくつか私のオススメリールを楽天ROOMで紹介しているので覗いてみてください。※追記上記紹介しているリールいくつかありますが、ダニエルソンのリール以外はアマゾンや楽天は高いショップばかりでした。おそらくフライショップで取り寄せるのが安いかと思います。ダニエルソンはティムコが取り扱いをやめたのでショップでの取り寄せはできない?かと思います。ほしい方は楽天にてどうぞ。
メインライン
まずはフロロカーボン1.5~2号程度でやってみることをお勧めします。慣れないうちからあまり細い糸をハンドリングすると手、ベスト、リールに絡んでいやになります(笑)。絡んでしまっても太さがあるほうがほどきやすいです。またそれなりに重量があったほうがコントロールしやすいし、軽い毛ばりでも飛ばしやすいです。オススメは与一ウルトラサイトです。楽天ルームに楽天最安値店を掲載しておきますのでよろしければ購入してみてください。なぜか楽天ROOM上で商品名や写真が表示されていませんが1600円の商品です。
毛ばり
最初始めるのであればこった毛ばりは作らず、ソフトハックル、ヘアーズイヤー等簡単に量産できる毛ばりから始めるのをお勧めします。なぜか、それは経験値が浅いと特に根掛かりが頻発し、頻繁に毛ばりをロストするからです。エッグフライも状況により釣果がほとんど得られないこともありますが、コスパが良くお勧めです。ビーズヘッド等でウェイトを加えると絡み防止になりますが、タングステンを使っているとロストするたびにお金がどんどん飛んでいきます(笑)まずはノーウェイト+がん玉の仕掛けでよいかと思います。
終わりに
いかがでしたでしょうか?文章や説明がつたなかったりそもそも釣りのテクニックがつたないところもありますので、内容が不十分なところもあるかと思います。釣りもブログもテクニックを磨いていこうかと思っておりますので今後ともよろしくお願いいたします。また、ご質問等ありましたらコメントへお願いいたします。スパムコメント対策は完了したので気づかないことは無いかと思います。※本ブログですがサーバーの管理費等で基本赤字運営です(笑)私の楽天ルームや本ブログのリンクからアマゾンで商品を購入いただくと少々紹介料がいただけますので、ブログ運営の励みになります。買っていただけるとありがたいです(笑)
コメント
初めまして。
珍しいユーロニンフのさらに尖った釣り方をされているようで、非常に興味を持ちました。いくつか質問させてください。
①解説されていたタックルを参考に挑戦してみようと思うのですが、与一ウルトラサイトというラインはオレンジ色で、実際に使用しているタックルの写真はライムグリーン?のようです。そちらはどのようなラインなのでしょうか?
②ロッドについて、MAX60㎝程度のニジマスが入るポンド型管理釣り場にて使用予定なのですが、手持ちのロッドは9ft4番の固めか7.6ft3番しかありません。
「Maximumpick-ニンフ釣り竿,2/3/4wt,im10/36tカーボンファイバーグラファイトフライフィッシングロッド,10/11ft,中程度の高速アクション」という製品の10ft3番4セクションのロッドを検討していますがいかがでしょうか?
よろしくお願いします。
田中様
コメントいただきありがとうございます。返信遅れて申し訳ありません。
①与一についてはまずは入門として太めのラインを使用しないとトラブルだらけで釣りにならないので、入門編の一例として掲載しています。
与一ももちろん状況により使用しますが、べつの色(さらに細いライン)も使用しています。管理釣り場での使用の場合先端部分はよく
水に浮いた方が良いので、マーカー部分にはよくフロータントを塗ったほうが良いと思います。
②ロッドについては申し訳ありません。マックスキャッチはNano Nymph#2しか持っていないので、その他のロッドについてはよくわかりません…
NanoNymphは価格に対しては申し分ない性能だと感じています(#2にしてはかなり硬めでした)ですが、硬めの9ft#4かつ対象魚がニジマス
であればまずはそのまま使用してみることをお勧めします。